ispaceの月面着陸

ispace、昨日ストップ安、今日も大幅値下がり(現時点で値つかず)という状況です。

株価下落は月面着陸が失敗したからなのは容易に想像できますが、この会社の価値は短期的利益ではないはずです。IPO祭りに乗ってしまった短期利益を追いかける投資者が「月面着陸」という一発勝負にかけた結果、慌てて売りに出している状況かなと思っています。

ispaceは今回月の着陸に失敗はしましたが、失敗だから得られたモノは成功するよりも多かったのではないかと想像しています。将来、有人で月面着陸計画が実行される場合、今回ispaceが得たデータはとても重要なものになるはずです。そこを投資者には評価してほしいと思っています。CTOは泣かなくていいです。逆に自信を持って欲しいです。日本で初めて月まで「届いた」のですから。

一方で、このタイミングでispaceを上場させたのはどうかなと思っています。事業計画の信憑性について、どう判断したのか・・・。今回の月面着陸が失敗する前提で審査しているとは思いますが、それなら今回の月面着陸の結果が出た後に上場させても良かったのではないか?とも思ってしまいます。その方が投資者の変な期待を煽らずに済んだわけですし。ストップ安が続くと必ず経営責任になってきます。現在の経営陣&開発体制に(専門知識を持たない)投資者から改善要求が出されます。そんなのに今は振り回される場合ではないと思っています。

なかなか難しい問題ですね・・・。